Obsidianを最強のノートアプリに魔改造した
自作したObsidianプラグイン3つ(タスク管理・AIチャット・便利機能)を紹介します。
前回の記事で、Obsidianの強さは「ローカルファイルであること」を土台に、プラグインやAIツールで自分好みに拡張できる点だと書きました。 今回は、私が自作した3つのObsidianプラグインを紹介します。
作ったプラグインの全体像
自作したのは以下の3つです。
- forge-tasks ── タスク管理プラグイン
- forge-intelligence ── AIチャット&執筆支援プラグイン
- forge-helper ── エディタの便利機能を詰め込んだプラグイン
それぞれ紹介していきます。
forge-tasks ── タスク管理の弱点を埋める
正直、Obsidianに乗り換えて一番物足りなかったのがタスク管理です。Notionのデータベース機能は強力で、素のMarkdownでは到底かないません。コミュニティプラグインも試しましたが、しっくり来るものがなかったので、自分で作ることにしました。
forge-tasksでは、タスクをMarkdownファイルとして管理しつつ、3つのビューで表示を切り替えられます。
- リストビュー: フィルタやソート、グルーピングができる一覧表示。タイトルをクリックしてその場で編集できるインライン編集にも対応
- カンバンボード: ステータスごとにカラムで整理。ドラッグ&ドロップで移動でき、カラム内を優先度やプロジェクトでさらにサブグルーピングすることも可能
- アイゼンハワーマトリクス: 優先度×ステータスの2軸で俯瞰する
タスクにはステータス、優先度、期日、プロジェクト、タグといったメタデータを持たせられます。ステータスはデフォルトの「Todo / In Progress / Done」に加えて、自分でカスタムステータスを追加・並び替えできます。親子関係も設定できるので、大きなタスクをサブタスクに分解して管理するような使い方も可能です。
期日を設定したタスクには、期限切れ・今日・もうすぐといった緊急度が自動で表示されます。完了したタスクを一定日数後に自動で非表示にする機能もあるので、リストが古いタスクで埋もれることもありません。
さらに、Markdownのコードブロックを使って、ノートの中にフィルタ済みのタスク一覧を埋め込むこともできます。たとえばプロジェクトのノートに「このプロジェクトの未完了タスク一覧」を表示する、といった使い方です。
Obsidianの弱点だったタスク管理が、これで完全に埋まりました。今では一番使用頻度の高いプラグインです。
forge-intelligence ── Obsidianの中でAIと対話する
Obsidianの中でClaude やGeminiと直接やりとりできるチャットプラグインです。
特徴的なのは、プロジェクトコンテキストという仕組みです。チャットで @フォルダ名 と入力すると、そのフォルダ内のノートをAIが自動的に参照してくれます。@ファイル名 で個別のノートを指定することも可能です。たとえば小説を書いているなら、プロットや人物設定のノートを文脈として読み込んだ上で、AIが執筆を手伝ってくれます。
さらに、フォルダ直下に _forge.md というファイルを置くと、その内容がプロジェクト固有の指示としてAIのシステムプロンプトに注入されます。「この作品では常に一人称で書くこと」といったプロジェクトごとのルールを、毎回伝える必要がなくなります。
AIがファイルの作成・編集・追記・部分置換を実行する機能もあります。チャットで指示するだけで、Vault内のノートを直接操作してもらえる。すべてのファイル操作は実行前に承認を求められるので、意図しない変更が加わる心配はありません。調べ物の結果をまとめてノートにしてもらったり、既存の文章を推敲してもらったりと、使い道は幅広いです。
複数の会話セッションを管理できるので、プロジェクトごとに会話を分けたり、過去のやりとりに戻って続きを始めたりすることもできます。Gemini利用時にはWeb検索機能も使えるので、最新情報を踏まえた回答を得ることも可能です。
Gemini APIを使ったインライン補完も搭載しています。エディタで文章を書いている最中に、続きの候補がゴーストテキストとして薄く表示される。Tabで確定、Escでスキップ。GitHub Copilotのような体験がObsidianのエディタで得られます。
このプラグインは、調べ物や文章執筆の場面で大きな可能性を感じています。
forge-helper ── 地味に手放せない便利機能
派手さはないけれど、日常的に使っていて地味に手放せないのがforge-helperです。5つの小さな機能を詰め込んでいます。
@nowタイムスタンプ: エディタで @now と打つだけで、現在の日時に自動変換されます。議事録やログを書くときに重宝します。フォーマットは設定でカスタマイズ可能です。
フォーカスモード: 編集中のセクション以外を薄暗く表示する機能です。長い文章を書いているとき、今書いている部分だけに集中できます。
フローティング目次: スクロールに追従する目次をエディタの右上に表示します。長いノートを行き来するときに便利です。スクロールを止めると自動で消えるので、邪魔になりません。
スラッシュコマンド: 行頭で / を打つと、Notionのようなコマンドメニューが表示されます。見出し、リスト、コードブロック、テーブルなど20種類のMarkdownブロックやインライン書式を素早く挿入できます。Markdownの記法を覚えていなくても、直感的に書式を適用できるのが便利です。
リビジョンモード: Critic Markupを使った変更追跡機能です。テキストの削除・追加・置換・コメント・ハイライトを色分けして表示し、変更を個別または一括で承認・却下できます。推敲や校正のワークフローに最適です。スナップショットを保存して、いつでも以前の状態に戻すこともできます。
どれも「あったらいいな」程度の機能ですが、一度使うと元に戻れなくなります。
おわりに
Obsidianのノートはローカルに保存されたただのMarkdownファイルです。だからこそ、AIツールから自由にアクセスできるし、プラグインで好きなように拡張できる。
この「シンプルな土台」と「生成AIによる拡張性」の組み合わせが、今の時代に抜群に相性が良いと感じています。
欲しい機能がなければ、AIに作ってもらえばいい。Obsidianはそういう使い方ができるツールです。気になった方は、ぜひ試してみてください。
もし今回紹介した三つのプラグインを使ってみたい、という方がいらっしゃいましたらお気軽にメッセージをください。