ゼロから始めるClaude Code - #3 基本操作をおさえる

雑な会議メモを構造化された議事録に整形するハンズオンで、プロンプトの基本・@メンション・Plan mode・スラッシュコマンドを体験します。シリーズ第3回。

May 13, 202611 min read

前回はインストールと初回起動まで進めました。今回からは、Claude Codeを実際に使いこなすための「基本操作」を、手を動かしながらおさえていきます。

題材は**「雑な会議メモを構造化された議事録に整形する」**という、業務でそのまま使える作業です。途中で4つの基本操作を順番に体験していきます。

  • ① プロンプトの基本
  • @ で対象ファイルを引き込む
  • ③ Plan modeで先に計画を立てさせる
  • ④ 最初に覚えるスラッシュコマンド

ターミナルとClaude Codeの起動には少し慣れている前提で進めます。前回の#2をクリアしていれば大丈夫です。


ハンズオンの準備

まずは作業フォルダを作ります。汚れを気にせず試せるよう、新しい空フォルダで進めるのがおすすめです。

mkdir claude-test
cd claude-test

次に、サンプルの会議メモを用意します。meeting-memo.txt という名前で、フォルダ内に以下のような雑なメモを作ってください。テキストエディタで貼り付けて保存するだけでOKです。

4/10 定例MTG
参加 田中 山本 佐藤
新サイトの公開時期、5月中旬で確定
山本さんがデザイン最終チェック今週中
TOPページの動画、容量重い問題どうする 田中さんが調査
お問い合わせフォームのバリデーション漏れ → 山本対応
次回 4/17同じ時間

雑なメモなのがポイントです。これを構造化された議事録に整形してもらいます。

メモを保存したら、フォルダの中でClaude Codeを起動します。

claude

これで準備完了です。


① プロンプトの基本

Claude Codeの仕事は、プロンプト(指示文)の質に左右されます。雑な指示を出すと雑な結果が返ってきますし、丁寧な指示を出すと丁寧な結果が返ってきます。

たとえば、こう打ったらどうでしょうか。

議事録整形して

これでも何かしらの結果は返ってきます。でも、自分のイメージとはズレた形で返ってくることが多いです。

代わりに、こう書いてみます。

meeting-memo.txt を読んで、以下の方針でMarkdown形式の議事録に整形してください。

- 「決定事項」「ToDo」「次回予定」のセクションに分ける
- ToDoは担当者と内容が分かるように箇条書きにする
- 元の情報は削らない

ポイントは3つです。

  • 具体的に書く: 「整形」だけでは伝わりません。何をどう整形するかを言葉にします
  • Do型で書く: 「〜してください」と動詞で指示します
  • 背景情報を渡す: 「決定事項とToDoに分けたい」のような目的・方針も一緒に渡します

このプロンプトを送ると、雑なメモが整った議事録に変わります。プロンプトは命令ではなく、依頼書のようなものだと考えると書きやすくなります。


@ で対象ファイルを引き込む

先ほどのプロンプトで meeting-memo.txt を読んで と書きましたが、より明示的にファイルを指定する書き方があります。@ を使ったファイル参照です。

@meeting-memo.txt を読んで、決定事項とToDoに分けて整形してください。

@ファイル名 と書くと、Claude Codeはそのファイルの内容をプロンプトの一部として扱います。「この内容について話す」と明示するイメージです。

@ を使うかどうかで応答品質が変わる場面があります。たとえば複数ファイルを扱うときは、@meeting-memo.txt @template.md のように並べて書けば、それぞれを正確に参照してくれます。

フォルダ単位で渡したいときは、フォルダ名のあとに / をつけます。たとえば @meetings/ のように書けば、その中のファイルをまとめて見てから動いてくれます。

慣れてきたら、ファイル名は @ で渡すのを基本にすると、誤解の少ないやり取りができるようになります。


③ Plan modeで先に計画を立てさせる

会議メモの整形くらいなら一発で動かしても困りませんが、複数のステップが絡む作業では話が変わります。たとえばこんな依頼です。

@meeting-memo.txt を読んで、
決定事項を抽出して、
ToDoを担当者別にまとめて、
次回予定を最後に置いて、
全体を Markdown形式の議事録.md として保存してください。

このように手順が複数ある場合、いきなり実行させると意図と違う動きをすることがあります。そんなときに使うのがPlan modeです。

Plan modeはチャット欄で Shift + Tab を押すと切り替わります(画面下部にモード表示が出ます)。この状態でプロンプトを投げると、Claude Codeは実行する前に計画書を返してくれます

プラン:
1. meeting-memo.txt を読み込む
2. 決定事項を抽出
3. ToDoを担当者別にまとめる
...

この計画を読んで、問題なければ承認、修正したければ「ToDoを担当者別じゃなくて優先度順にして」のように指示し直します。承認した瞬間にClaude Codeが手を動かし始める仕組みです。

複数手順の作業では、Plan modeで一度ワンクッション挟むだけで、暴走や手戻りが格段に減ります。


④ 最初に覚えるスラッシュコマンド

Claude Codeにはスラッシュコマンドという機能があります。/ から始まるコマンドで、特定の操作をすぐに呼び出せます。最初に覚えるべきは次の3つです。

/help — 困ったときの一覧

/help

コマンドや使い方の一覧が出ます。「あれ、これってどう書くんだっけ?」というときに見ます。

/clear — 会話をリセット

/clear

別の話題に切り替えるときに使います。たとえば議事録の整形を終えて、次に別の作業に移るとき。会話履歴を持ち越したくない場面で /clear を打てば、まっさらな状態から始められます。

/compact — 会話を要約して圧縮

/compact

会話が長くなって動きが重くなってきたときに使います。重要な内容を残しつつ、過去のやり取りを要約して整理してくれます。長時間の作業では定期的に挟むと快適です。

この3つだけ覚えておけば、当面は困りません。他のコマンドは /help で確認できる、と覚えておくのが楽です。


ここまでで何ができるようになったか

今回でできるようになったことを整理しておきます。

  • 具体的なプロンプトが書けるようになった
  • @ でファイルを正確に渡せるようになった
  • Plan modeで複数手順の作業を安全に進められるようになった
  • 最低限のスラッシュコマンドを使えるようになった

これだけで、業務の議事録整形くらいなら**「Claude Codeに任せる」が現実的な選択肢**になります。

次回はいよいよアプリづくりです。ブラウザで動くToDoアプリを、対話だけで一緒に作っていきます。コードを一行も書かずに、アプリが手元に残る体験です。

次回も、手を動かしながら一緒に進めましょう。

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